自動車のメンテナンスにおけるシビアコンディションとは?シビアコンディションの定義とは

クルマ

車検証ケースに入っている自動車のメンテナンスノート。この中を見ていくと、保証書や部位ごとの保証期間や保証対象外部品などが記載されています。

整備工場が今までに行なってきた点検整備記録簿、分解整備記録簿なども見ることができるます。

そして各部油脂類や消耗品などの交換推奨距離や年数が記載されているページがあるのですが、そこで通常は〇〇〇〇kmで交換(シビアコンディションの場合は〇〇〇〇km)などの記載があります。

シビアコンディション?

ニュアンスで想像はつくけど、どっからがシビアコンディションになるのか??



シビアコンディションって何?

国産某メーカーの某車両のメンテナンスノートにある「消耗部品の推奨交換基準」の一部ですが、

名称標準交換時期シビアコンディション
エンジンオイル15,000kmまたは1年7,500kmまたは6ヶ月
エンジンオイルエレメント15,000km7,500km
エアクリーナエレメント50,000km25,000km
ブレーキフルード2(3)年

と記載があります。シビアコンディション基準になると半分は縮まりますね。

そもそもシビアなコンディションで使った場合の交換距離なんでしょうけど。

具体的には、一般的な使用方法ではまず摩耗や劣化やを起こさないであろう距離や期間を通常の交換時期と設定し、そこに気温や走行距離など劣化しやすくなる要因を付加された状況を「シビアコンディション」として、補足的に設定しているのだそうです。

シビアコンディションに該当する環境とは?

先述した、「シビアコンディションに該当する使用条件」とはどういう条件かをまとめました。

1.悪路(凸凹路、砂利道、雪道、未舗装路など)(条件の目安)走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合

  • 運転者が体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面
  • 石を跳ね上げたり、わだち等により下廻りを当てたりする機会の多い路面
  • ほこりの多い路面

2.走行距離大

  • 自家用乗用車……年間走行距離20,000Km以上の場合

3.山道・登降坂路(条件の目安)走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合

  • 登り下りの走行が多く、ブレーキの使用回数が多い場合

4.短距離走行の繰り返し(条件の目安)走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合

  • 1回の走行距離が8Km以下の場合

5.高地走行が多い(条件の目安)走行距離の30%が次の条件に該当する場合

  • 高度2000m以上の高地の走行が多い場合

そのほか、低速走行が多い・発進と停止を繰り返す走行が多い場合もシビアコンディションに含めるメーカーもある。

要はシビアコンディションの交換基準値を参考にしておけば安心ってことかな!

シビアコンディションを基準に

シビアコンデションの基準を見ると、該当している車両の割合がすごく高いような気がします。

こうしてみると、もはやシビアコンディションを基準に考えてメンテナンスの参考にしていった方がいいのではないかとも思います。

交換基準も厳しい方に合わせておけば、まず車を傷めるリスクも減らせることができるだろうし、好きな車に長く乗るためにはマメなメンテナンスは必要不可欠だと思います。

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